真のゼネラリストは河田兄だっていうはなし。


河田雅史という男
自分のキャリアを考えた時、その歩み方をなんとなくイメージする姿がある。それはSLAM DUNK(通称スラダン)に登場する最強チーム山王工業の河田雅史の姿だ。

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Quote from スラムダンク 30巻(ジャンプ・コミックス/集英社)

この男の実力は、高校生時点で大学ベスト3に入ると言われ、赤木(通称ゴリ)からも「住む世界が違う」と評されるほど。 

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Quote from スラムダンク 27巻(ジャンプ・コミックス/集英社)

その実力は凄まじく、とにかく異質で多彩。このデカくてごつい身体から想像し得る通りのパワーと高さを持つだけでなく、ごつい身体ながら素早いドリブルもこなし、ロングレンジからのシュートもこなす。 

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Quote from スラムダンク 30巻(ジャンプ・コミックス/集英社)

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Quote from スラムダンク 28巻(ジャンプ・コミックス/集英社)

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Quote from スラムダンク 27巻(ジャンプ・コミックス/集英社)

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河田がすごいのは分かった。で、キャリアとの関係は?
なぜこの河田を取り上げるのか。その理由は下の3ページに集約される。 

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Quote from スラムダンク 27巻(ジャンプ・コミックス/集英社)

異質なプレーを形作ったのは身長の変化に伴うポジションの変化であり、その都度その時に最も必要な物を徹底的に磨いた結果。つまり、先々を見越して色んな物を詰め込んだのではなく、その時々での最善を尽くした結果、他に類を見ないスタイルが出来上がったのである。まさにこの姿こそがゼネラリストの真の理想型ではなかろうか。

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元々想定していたキャリアではなかった。
自分も入社以来、開発や生産、コンセプト検討から装置出荷まで、とにかく色々な職場で色んな仕事をさせてもらってきた。様々な部署を経験させてもらい、そこでがむしゃらに働いて得たものが、開発・生産・管理を一揃いできる現在の状況を作ってくれている。

入社前、こうしたキャリアの歩み方をするとはこれっぽっちも思っていなかった。もっと文系的な仕事に就くと思っていたし、広い視野を得ていることがゼネラリストだと思っていた。だから割と目の前の仕事の先ばかりを見ていたように思う。「この仕事はゆくゆくどう役に立つか」とかを考えることがゼネラリストの道だと信じて疑わなかった。だけど実際に仕事をしてみて、こうして色んな仕事をやらせてもらい、また河田を見ていて気が付いたのは「ゼネラリストとは、広くスペシャリストであること」であり、最初から広く見ようとして目の前の物を突き詰めようとしないでいると、とてもこの場所にはたどり着けないということであった。

キャリアの目標を持つのはそれはそれでいいが、そこに固執せずに、「入社以来ずっと同じ部署にいることはあり得ない訳だし、自分の仕事ぶりと性格を見て上は勝手に配置を考えてくれるだろう。」と割り切って目の前のものを突き詰めてやっていると自分でも想像しなかったキャリアと能力を得られるんだなと実感する。7年前の入社時に思っていたキャリアの歩み方と今の自分のキャリアの歩み方はまったく違うし、想定していた仕事も違うけれど、圧倒的に今実際にやっている仕事の方が楽しいし、幸せな環境だなと思える自分の経験から来る感想。まあ、多分に運が良かったのもあるだろうなとは思うけども。

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真のゼネラリストに向けて。
これから先、自分がどうなるのかは分からないけれど、目の前のものを貪るように働きたいなと思う。時にはこれでいいのかと不安になることもあるかもしれない。そんな時には河田という存在とその歩み方を自身の拠り所に突き進んでいきたい。最初から綺麗な球体を目指すのではなく、色んなとんがりを作りながら、そのとんがりが結果的にはより大きな球体を作ることになるのだと信じて。

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おわりに。
漫画って時たま深いこと書いてあるから困る。漫画にハッとさせられることが多い気がするのは本よりも漫画を読みあさっているからなのだろうか。

っていうはなし。